トルストイ。
高校生の頃、いろんな本を読んでいました。
三国志からミステリー、恋愛もの、青春もの、ラノベ…。
古典文学にも手を出してやろうじゃねえか!!
そう勇んで手をかけたのがトルストイの『人生論』。
なぜこの本を選んだのか覚えてないけど、人生に迷ってたんじゃないの?高校生だし。
結果的に、
状態。
難しすぎた。
そんな『人生論』の中でも、これはヤバいのキタ!!
な一文があったんです。
刺さった名文句とその解釈
すべてのものを考える場合、大事なのは、考えることそのことではなくて、考える順序だということ、つまりはじめに何を考え、後に何を考えるか
うーむ。深い。(誰だよ
これは水車がどうして回るのかを観察し始めた、ある粉挽きの男を引用しての話。
男は水車の構造を調べていくうちに、
全ての原因は川と堤にあると悟った。
水車を研究する代わりに、川を研究し始めたのだ。
彼の水車は調子がおかしくなってしまい、周囲の人がよした方がいいと忠告するも川の研究を続けた。
こうして彼は、長いこと川のことを研究したばかりか、しまいには川そのものが水車だと思い込んでしまった。
粉挽きの男の論はこうだ。
「どんな水車も水がなければ粉をひけない。したがって、水車を知るには、どうやって水を引いたらいいか、知らなければならない。水の働く力を、水の流れ方を知らなければならない。だから、水車を知るには川を知らなければならない」
論理的には、男のこの考えに反対するのは難しい。
しかし男の目的は粉をうまく挽くことであり、かんじんのこの目的をすっかり忘れているのなら、男の考え方がいくら美しく論理にかなっていたところで結局正しいとはいえないばかりか、無益なものになってしまう。
目的を忘れた考えは、たとえどんな論理にかなっていようとも、どこか分別に欠けたところがあるものだ。
結論、
すべてのものを考える場合、大事なのは、考えることそのことではなくて、考える順序だということ、つまりはじめに何を考え、後に何を考えるか
こうゆうこと。はじめに目的を考え、必要な過程をたどり、目的を果たす。
目的なく探究心で進んで得られることもあるが、それは果たして誰がためのものになるのか。
というものでした。
高校生ってさ、なんでも手当たり次第にあーだこーだやってたもんで、
神様にピシャリと怒られたような気分でしたよ。
今でも手当たり次第感満載なんですけどね・・・。
時間は有限です。
まわり道も面白いけど、目的までぶれずに行きましょうやー。
な話でした。
軽くトルストイの紹介
こんな名言も言ってますねー。
学問のある人とは、本を読んで多くのことを知っている人である。
教養のある人とは、その時代に最も広がっている知識やマナーを
すっかり心得ている人である。
そして有徳の人とは、自分の人生の意義を理解している人である。
レフ・トルストイ(1828年~1910年)
ロシアの小説家、思想家。ドストエフスキー、イワン・ツルゲーネフと並び、ロシアを代表する文豪。
自らも貧しき人々のために働いたトルストイの作品は、人道主義的な意志に貫かれて書かれている。
代表作『戦争と平和』では、様々な人物たちが絡み合って歴史を動かしていく様を描き、世界文学の金字塔となった。
家出した後、駅で亡くなる。
らしいっす。
また読もうかな、人生論。
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