モバイルボヘミアンとは、仕事のために生きるのではなく、自分の好きなことをライフスタイルの中心に据えながら、旅するように働き、暮らす、自由な生き方のこと。
数年前に「ノマドワーカー」という言葉が流行った。
ノマドワーカーとは、オフィスに縛られず、遊牧民のようにカフェやコワーキングスペースで働くことを指す。
この違いを著者は、
ノマドワーカーを「どこにいても仕事ができる人」とするならば、モバイルボヘミアンはそこに加えて、「仕事とプライベートの境がなくなってきている状態」
と言っている。
…? さて、ノマドワーカーとモバイルボヘミアン、具体的に何がどう違うのだろう。
僕はこの本を読んで、
- ノマドワーカー
場所や時間を自由に選択して仕事をする人 - モバイルボヘミアン
ノマドの要素を含め、さらにライスワークから解放された人
のことであると受け取った。
ライスワークから解放された状態とは、
別に何もしてなくてもお金は入るし、あるんだけど。
自分の好きなことを仕事にできたら最高じゃないっすか?あー今日も釣り楽しいわ。
お、アウトドアショップの広告担当からライン入った。え?今の写真と感想送って?了解っす。…送信っ。
生活は安定し、自己実現・やりたいことだけに時間を使える。
こんなライフスタイルをモバイルボヘモアンと言っているんだろう。
…モバイルボヘモアンという響きや語感が少々古臭いのは目をつむって進めていくこととする。
だって、ねぇ、ちょっとジジくさいよね。
うん。この本は、四角大輔と本田直之が20年近い時間を費やし実現した「自由な生き方」を学ぶことができる良書。
- 10年前と、10年後の世界
- 脱会社員のために必要なこと
- 理想的なパフォーマンスを発揮できているか
- あなたは、この先なにをしたい?
以上4点を、本になぞってまとめていきますよ
目次
10年前と、10年後の世界
引用:Human colony on Mars on Pinterest
あなたは10年前が、どんな世界だったか覚えていますか?
10年前…僕が16歳、高校1年生の時。
入学祝いにシャープの携帯(今で言うガラケー)を買ってもらった時に、グーグルが携帯向け検索サイトを展開した年。
youtubeやFacebookも、この頃に産ぶ声をあげています。
そして、iPhoneが登場しました。
販売は2008年からですが、高校2年になってiPhoneを持ち始めたクラスメイトもいたなぁ。
今では「小さなコンピューター」と言われ、高性能でありながら、さらなる飛躍が期待されるスマホ。
SNSやLINEは僕らの日常となり、AIが着実に生活の中へ浸透している。
自動車の自動運転化
ドローン技術の応用
同時翻訳の開発…
10年後には具体的に以下のようなものが予想されている。
- 世界同時進行の授業
→同時翻訳を使い、講義を世界中で同時にシェアできる。(今でも翻訳無しでやってますけどね) - 健康診断いらずのライフスタイル
排便や日常の観察ロボから、健康状態を把握。病気の予防をすることができる。 - 荷物を持つ必要がない
ドローンなどの運搬ロボが、荷物を運んでくれる - ホログラム技術で娯楽が活性化
立体映像がいたるところに。AV業界すごいことになりそうだな。。
ほんの一例ですが、これが10年後の未来です。
ネット環境は格段に優れているだろうし、移動もさらに便利に、そして働き方も多様なものになっているはず。
「働く」という概念はどうなっているかな。
あなたは10年後を見据えて、何か行動をしていますか?
重要なことは、過去10年で働き方がこれだけかあったのだから、次の10年ではもっと変わる。その時にあなたはどういう生き方をするか。
2020年になって初めて、「こんな働き方できるんだ」と気づいて準備をしはじめても遅い、ということ
新しい価値観は、ひとたび「こちらの方が便利だ」、「こちらの方が効率がいい」と理解された途端、古い常識や習慣を洪水のように飲み込んでいく
脱会社員のために必要なこと
さて、ここでの「会社員」とは誰かにコントロールされて生きてる状態を指すこととします。
会社員であっても、自分でリスクを負ってガンガン責める働き方はできるし、フリーランスより自由な働き方をしている人もいる。
このままじゃダメだ!
そんなあなたへ。
ライスワークから解放された状態になるためには、なにが必要なのだろう。
- ミニマム・ライフコストを把握する
- オリジナリティの確立
- ベーシックインカムを自分でつくる
「ミニマム・ライフコスト」を把握する
ミニマム・ライフコストとは、ぼくがつくった概念で「自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金」のこと。
あなたは、月にいくらのお金があればやっていけますか?
15万?20万?それとも50万?
この月単位にかかる最低限のコストを把握するのが、ミニマム・ライムコストという考え方。
1年分やっていけるミニマム・ライムコストを持っているのが理想とされています。
それだけ蓄えがあったら、いろんなチャレンジできそうでしょ?
家賃・交際費・光熱費・通信費・食費。
都心で20万必要だったとしても、地方移住すれば10万で済むかもしれない。
あなたのミニマム・ライフコストは現在いくらですか?
オリジナリティの確立
NYに行くと、よく聞かれる質問がある。
『What do you do?』
あなたは、なにをしてる人なの?
この本では、会社員として働き基礎を作り上げ、専門性に特化していくことは一つの道である。と書いてあるが、
僕は誰がみても、「なにをしているのか、何者であるのか」がわかるような存在であればいいと思っている。
今の1年は、昔の10年。
経験に乏しい人でも、会社員の生産性を破っていくのだって、わけないさ。
気持ち一つで、どうにでもなれる時代だと思いますよ。
ベーシックインカムを自分でつくる
ミニマム・ライフコストを1年分所有していたとしても、継続的に収入がないときつい。
この本では、最低限の所得を保障することについて、
どこか1つに依存せず、小さなキャッシュフロー(定期収入)を複数得る
というスタイルをすすめている。
僕が今やっていることですね。。
セルフ・ベーシックインカムと呼んでいますけど。
このスタイルについては以下の本が良書ですよ。
小口の収入を複数持つという考え方について書いてあります。
1つの仕事で20万よりも、5つの仕事 × 4万 = 20万。
5つのうち1つが悪くなっても、リスクヘッジできますよね。
不動産投資、ブログ、投資、物品販売。etc…
ネットのおかげでいろんなことが個人でできるようになっています。
理想的なパフォーマンスを発揮できているか
あなたは日々、どれくらいのパフォーマンスで仕事に取り組んでいるだろうか。
70%?50%?はたまた90%?
できれば毎日、ハイパフォーマンスで生きていきたいですよね。
このパフォーマンスを向上させることについて話していく。
- 移動することでメリハリが生まれる
- 睡眠の重要性
移動することでメリハリが生まれる
いつもいる場所でなんとなく植えつけられてしまった、「固定化された常識や当たり前という呪縛」から少しでも距離を置くこと
旅をすると、自分の”正しい”がガラガラと崩れ落ちる瞬間がある。
え、日本とは違う!信じてた価値観ってどうでもよかったんだ!
という発見がある。
「日本の常識しか知らない=1つだけの常識を盲信し生きる」ことの危険性を、僕は指摘したい
これは実際に外へ行ってみないとわかんないし、個人の感性に委ねるところも多いのだけれど、図に表すとこんな感じ。
自分のブレない軸が『明確に』なってくると共に、いろんな変化に対応できるようになる。
思考領域の拡大とでも言ったらいいのか、固執した概念にとらわれにくくなる。
- それって間違ってるよ。
- ダメでしょー無理無理。考えらんない。
これらの否定的な言葉を、日本の常識ではなく、グローバルな価値観から見ることができる。
そして移動するということは、時間の区切りが明確になるということ。
締め切りの期限が迫り、モチベーションが出てきて短時間で作業を終わらせた経験はないだろうか。
この『締め切り』の感覚を”移動する”ことによって意図的につくりだし、生活にメリハリを持たせるのだ。
- 今やるべきことは何か
- 今会うべき人は誰か
これらの取捨選択する能力も磨かれていく。
睡眠の重要性
心と体を整えるうえでもっとも大切なことは睡眠だ。
ぼくはいつも、「睡眠は今日の終わりではなく、明日の始まりだ」と言っている。
誰もが知ってる、睡眠の重要性。
ゴールデンタイムは、あなたも聞いたことがあるだろう。
22時から2時の間が、もっとも睡眠に適した時間だと言われているが、実践できている人はどれくらいだろう?
ぼくも、この時間に寝れたら…と思いつつ、だらだらと12時、そして1時まで夜更かしをして次の日気だるい思いをする時がある。
わかっちゃいるけど、習慣って怖いね。。
ゴールデンタイムの睡眠を確保するために、著者は太陽が沈むと電気はつけず、キャンドルのみ。
20時にはベットに入り、21時には就寝する生活を送っている。
徹底した自己管理こそ、次の日に最高のパフォーマンスをだす原動力になるんだろうな。
睡眠なら、この一冊。
あなたは、この先なにをしたい?
時間、場所、働き方、収入源という4つの制約から解放された生き方を実現している人がいる。
あなたには、すぐに実現できないけど、どうしても達成したい目標はあるだろうか。
著者の2人は、ニュージーランドの湖畔で半自給自足、そしてハワイでサーフィンをして美味しい食材を食べるという理想を持ち続け、そして実現した生活を送っている。
僕はバックパッカーとして世界を旅していたとき、自分の理想のライフスタイルを練り上げていた。
僕の理想のライフスタイルはー
- 山奥のひらけた土地にコテージやツリーハウスを作り、半自給自足の生活を送る(拠点)
- 街中に第二の生活スペースを整える。古民家をリノベーションした物件に住む。(拠点2)
- 山と街の往復を楽しむ。
- 投資家として様々なものに投資しつつ、仲間と遊び、うまいものを食べる。旅を続ける。(働き方、遊び方)
こんなところ。
これから世の中は、もっともっと面白くなっていくし、伸びしろのある分野がひしめきあっている。
自分の時間を”取り戻し”、のびのびと生きていきたいな。
この本、オススメですよ。
それではまた!
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