リトルフォレスト。
僕の好きな邦画だ。
橋本愛主演。
自給自足的な生活がよく似合う。
この映画は「食」を通して、できている。
美味しそうな山菜の天ぷら、ストーブで焼くパン、つきたてのお餅、炭で焼くイワナ。
舞台は岩手県の「小森」という町外れの集落。
一旦は町にでて男と暮らす橋本愛こと「いち子」が単身小森に戻り、
母と暮らした家で半自給自足の生活を送る、ほのぼのムービーです。
監督は、森淳一。
山の中に暮らす。ということ
コンビニがない。商店がない。
買い物は車を走らせて小一時間の隣町。
あ、お砂糖買わなきゃ!
ポテチ食いてぇ〜
アイス、アイス、アイス。
普段何気なくできている”小さな満足・幸せ”が遠のく。
冷蔵庫に買いだめしたりしておけば、いいんだろうけど。
そして別の”小さな満足・幸せ”が待っている。
身近な思い出としては、熊本・阿蘇にある親父の実家だ。
親父の実家は牛を、米を、野菜を育てていた。
じいちゃんもばあちゃんも、今は向こうの世界にいらっしゃる。
小さい頃から年末になると阿蘇に行き、五右衛門風呂を沸かすために薪をくべる。
冷蔵庫には、買いだめして賞味期限を通り越した得体のしれない食べ物があったり。
取れたての白菜の浅漬け、つきたてのおもち、搾りたての牛乳。
流しの水道からは常に山の冷たい水が流れ、
夜の冷え込みにはホッカイロを身体中に貼りまくって対策した。
映画の中には、金銭的に困るシーンがあまりでてこないが、
田舎に暮らすのはすんごい省エネだと思う。
家賃安い、食べ物は作れる&お裾分けでもらえる、お金を使うところがない。
月5万もあれば生活できる、と言われているが、
求めるものが山にあるなら、いいですよ、山生活。
リトルフォレストで気になった台詞
いち子が想いを寄せる二つ下の後輩、ユウ太。
一度は就職するものの、辞めて小森へ戻る。
なんか小森とあっちとじゃ、話されてる言葉が違うんだよね。
方言とかそうゆうことじゃなくて。自分自身の体でさ、実際にやったことと、
その中で感じたこと、考えたこと。
自分の責任で話せるのって、それくらいだろ?そうゆうことをたくさん持ってる人を尊敬するし、
信用もする。何にもしたことがないくせに、なんでも知ってるつもりで、
他人が作ったものを右から左に移してるだけのやつほど威張ってる。薄っぺらな人間の空っぽな言葉を聞かされるのにうんざりした。
あるシーンで、小森に帰ってきた理由をこう語る。
どの業種に就いたのかはわからないが、少し若くて、いきがってる感じがいい。
ユウ太にとっては、小森で話される実体験に基づいたリアルな言葉の方が、
数字だ、接待だ、社交辞令だ、その他諸々…の、なんのためにあるのかわからない言葉に勝ったのだろう。
料理は心を映す鏡よ。集中しなさい。
料理の腕前はピカイチの、いち子の母がいった台詞。
料理に限らず、自分の手から生み出されたものは、自分の心を映し出す。
写真も。
同じようにとっても、どこか違う。
どこが違うのかって、撮影者の中身そのものが写真に投影される。
精神論みたいな話だが、
同じ料理のレシピでもプロが作ると味が変わるのは、何かがプラスの味付けとなっているのだろう。
田舎に住みたい
山があって、田んぼがあって、川、そして海がある。
そんな田舎の古民家に、1年間住んでみたい。
映画をみてわかったが、野菜を育てるっていうのは半年前から仕込んだりするものだと。
1年だと中途半端な生活になるのかな。
住むとなったら、2~3年はみておかないといけないかも。
そうなると、僕の人生どのタイミングになるだろう。
んん、行きたい時に行っちゃえばいいと思うんだな、勢い勢い。
まとめ
ふっと観たくなる映画、リトルフォレスト。
身体のリズムがデフォルトに戻っていき、お水が、空気が美味しくなる。
そして食欲がわく。
作品は2つあります、
観る順番は、『夏・秋』の次に『冬・春』ですよ!
よし、それではまた。
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