温泉旅館で仲居をしてんだけど、その旅館に修学旅行の中学生たちがきた。
飲み物のお水は氷なしの常温で提供、温泉は露天風呂禁止。
せっかく修学旅行で旅館に来たのに、そんなんでいいん?楽しいのかな。
そんな疑問から、
校則ってなんだろう、教育ってなんだろう。
な記事を書きました。
制限された修学旅行
仲居で働いてる旅館に、中学生が修学旅行で来た。
ぶっちゃけ最近の中学生はどんなだ?という興味があったが、
興味をそそられたのは担任の若い先生。
よかった、僕はまだ大丈夫。
夕方に到着予定で、さっさと夕食の準備をする。
食事内容はからあげ、ハンバーグ、すき焼き、
肉肉肉、うんわかる、若いしね、
なんなら先生たちも同じ料理食べる。
そしてお食事の時間。
いつもはピッチャーに氷水を入れるんだけど、
なんとその日だけは、お冷が常温の水!
氷水じゃないの
なんかここで悲しくなった。
「氷入れないんすか?」
という女将への提言も、
「いいの。」
で終わり。中学生たちなんかごめん。
夕食は無事終わり、片付けも終了。
仕事をあがりいつもの温泉へいそいそと向かう。
そしたら僕の好きな露天風呂とサウナが締め切りに!!
生徒の使用禁止!!プラカードがばーーーんと貼ってある。
なぜだ。
スチームサウナは電源落ちてるからしょうがないとして、
露天風呂入りたい。
でも扉がこんななってロックされてる。
しょうがないので、大浴場の小さな窓から外に出て、露天風呂に入った。
見上げたら、阿智村の満点の星空が
僕は悲しくなった。
せっかく修学旅行で来てくれたのに、露天風呂で星空を見ることも許されんのか。
中学生はそれよりも女の子のあれやこれが気になるのかもしれんけど
照明の消された露天風呂に入りながら、
中学時代の意味のわからん校則ってなんだったんだろう、と考えた。
中学時代の校則ってなんだったんだろう
頭髪、眉剃り、別にいいじゃないですか。
お菓子やパンの持ち込み、別にいいじゃないですか。
人間って、モラルや社会行動をどこで学ぶんだろう。
決められたことを守って行動する、これでいいんだろうか。
学校によって校則は大きく違う。私服でもいいところ、軽食の持ち込み可なところ。
僕は与えられてもいい自由が制限されるのをとことん嫌う。
高校に進学して、”義務教育”という過程を脱して、
軽食の持ち込みが可能となった。
欧米では、”授業さえ聞いていれば”飲食は基本的に可能だ。
日本って変だよね。改めて考えると変だよね。
中学校の校則のメリット、デメリットって?
代表的な校則を並べてみる。
- 廊下を走らない
- 携帯電話・スマホを持ち込まない or 授業中は電源を切る
- 登下校中の買い食い禁止
- 頭髪の染髪、整髪料、パーマ等の禁止
- 自転車での登校禁止
- 深夜徘徊禁止
- 免許の取得禁止(高校)
- アルバイト禁止(高校)
こんなところでしょうか。
高校にも踏み込んでしまったけど、進めていきます。
校則は、3つの項目に分かれることに気づいた。
・生徒の身を守るためのもの
廊下を走らない
深夜徘徊禁止
アルバイト禁止(勉学優先という理由から。社会勉強にもなるが。。)
免許の取得禁止(若者の事故発生率が高いことから。若いうちに無茶して死ぬことはない。)
・学校・先生の身を守るためのもの
登下校中の買い食い禁止
頭髪の染髪、整髪料、パーマ等の禁止
・社会的規範
携帯電話・スマホを持ち込まない or 授業中は電源を切る
自転車での登校禁止
『生徒の身を守るためのもの』、『社会的規範』これらは大事。
では『学校・先生の身を守るためのもの』、これはどうだろうか。
日本の校則はおかしい!!
そう言われている原因は『学校・先生の身を守るためのもの』にあるのでは。
なぜ学校・先生の身を守るための校則があるんだろう。
管理教育と周囲の目
管理教育とは、
自主性をもって生徒らが学校の意思決定に参加できず、専ら教員の意向に従うことを求められる。
引用:管理教育 – Wikipedia
のこと。
「髪は染めるな!服装は正しくしろ!買い食いはするな!」
「・・・なんで?」
この疑問が「校則だからな。」の一言でかき消される。
これが管理教育の一面。
管理教育のメリットとして、主に協調性が挙げられる。
個人の欲求や希望よりも、社会全体の統制が優先されることに適応させようという全体主義的な理念
引用:管理教育 – Wikipedia
管理教育の目的は、日本のトップダウン社会に適応できる人材を育てるために行われていた。
「なんで?」「本当は嫌なのに」
を押し殺し、指示に従いやすい人材を育てる。
しかし現在は少し様相が違う。
そのような教育方針は間違っているという認識はあるのに、改善されない。
これは『管理教育』で育った子どもたちが親世代になり、
校則違反をする子への目が一段と厳しくなっているのも一因。
日本人の”平均”を尊重する価値観もおおきいだろう。
”ほんとうはどうでもいい”ことなのに、
”昔からあった規則”に縛られる生徒、周りの目を気にする先生・学校。
④校則・髪型・服装
ドイツの学校にも校則はある。けれども、わが国の校則とは大きく異なり、それは学校(生活)における最小限の約束事といった程度のものである。
だからたとえば、始業・終業時間、休憩時間、校庭におけるルールについて規定されているにすぎない。
児童・生徒の法的地位や権限領域に触れる事柄は、教育における法治主義の原則により、校則では規定できない建前になっている。髪型や服装に関するコントロールは、原則としていっさい存在しない。
髪型や服装はほんらい各人の個人的自由・嗜好に属する事柄であり、したがってこれについては、第一次的には生徒自身と親に権利と責任があり、学校運営や授業への支障があるなど特定のケースを除いて、学校は原則としてこれに介入できないという考え方が法制上定着している。
ドイツの校則はこんなところです。
日本では最近フリースクールという学校が増え、
多くのフリースクールがドイツの校則のような規則を取り入れている。
教育が大事だ!!日本の教育を変えなければ!!
いろんな人が叫んでいますが、
最初にすべきことって、生徒の成長・自主性を奪うような無意味な校則をなくすことではないか。
そのように考えました。
そしたら中学生も氷入りのお冷飲めるし、露天風呂入れるじゃんね。
まとめ
中学校の修学旅行で悲しくなった体験から随分と飛躍した感はありますが、
現代の教育が抱える問題って、本当に多い。
日本の教育は世界的に遅れてると言われてるし、数年後のプログラミング授業導入も、
遅すぎると思っている。
子どもって大人が考えてる以上に自立してる。
教師対生徒ではなく、お互いが学び合っていけるような教育こそふさわしい形だと考えています。
なんだか真面目な記事になったなぁ、まぁこれはこれでよし。
それではまた!
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