あぁ、ムカつく!!
職場で年の近い女性が、いきなり僕に言ってきた。
え?なにいきなり宣戦布告?
かと思いきや同じ職場にいる、あるおばさんの態度や言い草が気に入らず、イライラしてるという。
「まぁ…そういう時もあるよ」
とその場をしのいだが、
10分後、
「ほんとムカつくんだけど」
…え、まだ怒ってる?
実は僕も、そのおばさんのことは苦手だ。
”イラっ”とすることはあるけど、継続して怒りが続くことはない。
同じことを言われたのに、イライラする人と、スッと切り替えれる人には何かありそうだな。
そう思い、”怒り”について記事にしてみた。
僕の結論は、怒りを上手にコントロールできるかどうか。
イラっとすることは仕方ない。
人間『感情→行動→理由づけ』と言われるほど、感情が優先される生き物。
発生した”怒り”を客観的に見つめ、その場で怒りを出すべきか、コントロールして抑えるべきか。
これをアンガーマネジメントというが、この記事で書きたいことをサクッとまとめてみる。
- そもそもなぜ人は”怒る”のか
- ”怒り”にも質がある
- 怒ってもいいシチュエーション、怒ってはいけないシチュエーション
- この機会に、アンガーマネジメントを学んでみよう
目次
そもそもなぜ人は”怒る”のか
人がなぜ怒るのかを見ていこう。
自分にとって不都合な状態?
場をコントロールできない時?
聞いたことがあるかもしれないが、”怒り”は、「二次感情」という部類に分けられる。
あなたが”イラっ”とする原因は、「一次感情」にある。
それは『落胆・心配・悲しみ・寂しさ・傷つき』だ。
これらの「一次感情」を上書きするのが、「二次感情」。
なぜ「二次感情」が必要かというと、生物の生存本能だと言われている。
敵が目の前にいる(怖い)→怒り発生!!(アドレナリン放出)→逃げるか、戦うかの準備をする
こんな感じ。
ネコも怖かったら「シャーッ」ていうし、犬も「ヴーッ」て言いますもんね。
外敵のいない世界に生まれていたら、”怒り”という感情は生まれないのかもしれないけど、DNAに組み込まれているんでしょう、自己防衛の一つでもある”怒り”とうまく付き合っていくしかありません。
”怒り”にも質がある
さて、怒ることは避けられないとして、
厄介なのは”怒り”にも質があるということ。
ネチネチと怒る、カーッと怒る、怒りが怒りを呼んでいるいるような憤怒。。
あなたは今まで、どんな”怒り”と対峙してきましたか?
どんな怒り方をする人を見てきましたか?
このように、自分の怒りを”見える化”するツールもあります。
上の図は、怒りの本質、性格的な部分。
自分の怒りを客観的にみるって難しいけど、少なくともこれまでの人生、友達から
「怒りっぽいよね」「ネチネチしてるよね」「マジで怒んないね」「キレすぎじゃない」
と言われた経験はあるだろう。
そのあたりから導き出すか、以下のテストで見てみるのもいい。
二つ目の図は、怒りの対象・矛先がどこに向くのか。
「パートナー」「バッティングセンター」「サンドバック」「自傷行為」「友達」
あなたの怒りはどこに向いていますか?
これは自己の経験から導きやすい。
怒りの対象がない人はいないだろう。
問題は、その矛先と強度。
取り返しがつかないほど怒り狂ったことはないだろうか。
関係が修復できる程度の攻撃性に抑えたいものですね。
怒ってもいいシチュエーション、怒ってはいけないシチュエーション
怒りの感情はどこから来るのか、そして怒りの質を客観的にみるという話をしてきた。
最後に、シチュエーションによって怒りをコントロールするという一番大事なところを書いていく。
あなたは、
- 怒ってもいいシチュエーション
- 怒ってはいけないシチュエーション
をパッと思いつくだろうか。
優しい方なら、
怒るなんて嫌だ。怒りを表現すると相手も傷つくし、自分も疲れる。
なんて考えも持ってる人もいるだろう。
自分でいうのもなんだが、以前は僕も同じような考えだった。
- 怒るとめんどくさいし、自分が我慢すればいいんならそれでいいや。
- そもそも怒らせるようなことを言うやつと取り合いたくない。
こんな感じ。
だけど社会人になって、色々な経験をしてわかった。
”怒り” をきちんと表現することは”いい人間関係を築く”ツールなんだと。
怒ってもいいシチュエーション
怒ってもいいシチュエーションとはどうゆう時か。
それは、「ナメられてる」時だ。
「あんたバカじゃないの?」「え、そんなこともできないんだ笑」
このようにナメた発言をされた時に黙りこくってしまうのは、
人間の上下関係を素直に認めましたと黙認しているようなもの。
人は人間である手前に生物。
上下関係、優劣をつけたがる生物の性がある。
優しそう、モノを言いやすい、貧弱そう、ぱっと外見で判断される生物の優劣は、そのまま言葉に出やすい。
知的知能指数(EQ)が高い人はそうでもないんだろうけど。
ナメられた時は言い返す。
- なんでナメられてるのかわからない。
- え、性格悪いんですか?
- 人をバカにしてもいいことないですよ。
攻撃的だが、これらの言葉で”自分はあなたより下ではない”と突っぱねる。
自分の中に毒を持て、ですね。
集団の中でバランスよく生きていくには、ある程度攻撃的な言葉も備えておく必要がある、というのが僕の持論です。
怒ってはいけないシチュエーション
逆に、怒ってはいけないシチュエーション。
- 自分の失敗や不安を指摘されたとき
- パワーバランスを考慮するとき
「なんで報告しなかったんだ」「連絡してって言ったよね」
失敗や過失を責められた時は、素直に謝ること。
当たり前のようだけど、「あぁ?なんだお前」とメンチを切ってくるような態度をとるやつもいる。
怖い怖い。そんなやつは相手にしたくない。
そして後者、パワーバランスを考慮するとき。
これに悩む人が多いだろう。
仕事の場で怒られる場合、その対象は上司であることが多い。
自分のした事実と叱責が矛盾していることだってある。
上司もたくさんの仕事を抱え、イライラしているかもしれない。
ここで大事なのは、”しばらく待つ”ということ。
人が怒りの沸点に達し、ある程度の冷静さを取り戻すには”7秒間”必要だと言われている。
ガーガー言われたあと、しばらくは「すいませんでした」でやり過ごす。
その間、「二次感情」怒りの原因となった「一次感情」を探しだす。
- なぜ落胆させてしまったのか。
- なぜ悲しませてしまったのか。
- なぜ傷つけてしまったのか。
逆ギレすることなく、自分が相手をコントロールするつもりで冷静に、
「申し訳ありませんでした。僕が〇〇すればよかったんですよね。上司も忙しいところ、指摘していただいてありがとうございました。」
ここまで言えば怒った相手も、
「…んん、なんだか言いすぎたかな」
と反省する色を出す、人もいる。
世の中には、正しい指摘をすることでさらにキレ返すモンスターもいます。
その時は、頑張ってください、環境を変えるのが一番です。
人間が仲良くなるには、様々な『喜怒哀楽』の感情を交わすことが大事だという話があります。
”怒る”感情を、仲良くなるためのプロセスとして通過できたらいいですね。
この機会に、アンガーマネジメントを学んでみよう
アンガーマネジメントは、状況を大きく変えるのに役立つ「怒り」のマネジメント術。
「感情」の中でもとくにマイナスな結果を引き起こす原因となりがちな「怒り」に正しく対処することで、健全な人間関係をつくり上げる知識・技術を習得すること
引用:アンガーマネジメント入門
怒りという感情に正しくアプローチする知識や技術を、アンガーマネジメントと言います。
人が人と関わる上で避けられない”感情の衝突”。
これがあるから面白いんでしょうけど、できればいい関係を作り上げたいですよね。
そのための知識を得ておくのは、損にはならないはず。
僕も何冊か買ったので紹介しておきます。
日本アンガーマネジメント協会代表の安藤が書いた本。
怒りに対処する基本的な知識を得られます。
本で難しいことを読むのは苦手。。な人にオススメする良書。
そのまんまですが、マンガでわかりやすくアンガーマネジメントを学べます。
子育てはまだ少し先…ですが、姪っ子も生まれたし、そう遠くない未来の話。
子どもにアンガーマネジメントを学ばせたい時、そっと本棚にこの一冊はどうでしょう。
怒りをきちんと言語化できるって大事ですよね。
少し長くなりましたが、”怒り”を題材に書いてみました!
それではまた!
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