あなたは『知識労働者』という言葉を聞いたことがありますか?
『知識社会』についてはどうでしょう。
僕らは現在、”資本主義”という拡大と成長の社会に生きていますが、インターネットの普及、そしてあらゆる情報化が進む中で次なるステップに進もうとしています。
- 知識社会
- 超(スーパー)資本主義社会
今後このどちらか(もしくはどちらとも)の社会に移り変わっていくのですが、現在注目されている『ポスト資本主義』について、わかりやすくまとめてみました。
ポスト資本主義社会とは、
資本家が持っている生産手段と生産要素を、知識労働者が所有し始めている状態
のこと。
ちなみにポスト資本主義の”ポスト”とは、『あと。以後』の意味を持っています。
字列からのみ意味を判断すれば、『資本主義後の社会』ということになりますね。
この記事ではポスト資本主義について、
- 『知識』はどのように変化してきたのか
- 知識労働者とサービス労働者
以上2点からまとめていきます。
『知識』はどのように変化してきたのか
知識そのものの扱いが、どのように変わってきたのかをみていきましょう。
- 技能に知識を応用する(18世紀半〜)
- 仕事に知識を応用する(19世紀末〜)
- 知識に知識を応用する(20世紀半ば)
引用:知識社会を生き抜くために
噛み砕いていくと、
- 師範から師弟へ行う技術の継承を、オープンソース化(書籍化)することで、『知識』を道具やプロセスの一部として利用した
- 仕事をより効率的にするべく、『知識』を利用した→仕事のノルマ化、作業進捗の標準化
- 知識 × 知識。農業 × ITなど、水平分業化や高度な情報化構造のこと。
このような感じに。
…知識ってなんなのかを、一旦立ち返ってみてみましょう。
知識とは、認識によって得られた成果、あるいは、人間や物事について抱いている考えや、技能のことである。
抽象的だなぁ。。
学習や実験から得られた、誰もが事実として共有できるデータの集合体
引用:「知識」と「知恵」と「見識」の違い | 違いがわかる事典
うん。僕らが感じるリアルな”知識”って、データベースのように誰でもアクセスできて、共有できるもの。
今となっては、安易に誰でも知る事ができる”寿司の握り方”や、”刀剣の作り方”は、『知識』自体を道具やプロセスとして扱うところから始まり、得られた産物なんですね。
いま現在まわりを見渡すと、資源や資本は少なくても、『知識』の組み合わせ & プラスαでどんどん生産性が向上し、仕事のやり方も変わってきています。
僕らの世界は、資源や資本をどう活用するかに重きをおくところから、『知識』をどう組み合わせ、進化させていくかにシフトしている(知識社会への移行)んですね。
知識労働者とサービス労働者
- 知識労働者→知識を応用 or 利用して、生産的な仕事ができる人
- サービス労働者→知識を応用 or 利用できず、定型的な仕事をする人
知識社会がどのようにして成り立っていくのかを前章で確認しました。
じゃあこの知識社会は資本主義の”拡大と成長”とは違い、仕事場は戦場→平和的なものになるのかというと、、逆のことが考えられています。
1人のプレイヤーが、その他1000人の仕事をすると言われている現在以上に、この世界観が顕著になっていくと予想されています。
知識を応用したり、利用できないプレイヤーは低賃金をもらい続け、逆はしかり。
- いかにして既存の知識を組み合わせ、応用し、プラスαの価値を作り上げることができるか。
- 専門的な道を突き進んで、特別なプレイヤーとなれるか。
この2つのどちらかを得る事で、知識労働者としての生き方を進めるはず。
後者はなるべくして成った。って感じですよね。
プログラマー、研究者、料理人。
好きで好きで、気づいたら常人とはかけ離れたポジションにいた。
オタクの世界です。
じゃあ、そうでない人はどうするのか。
今後もスピード感が増していくであろう仕事の世界では、小手先のテクニックを覚えたところですぐに陳腐化します。
テクニック = 具体的な手法を学ぶことよりも、その核 = 本質的な部分をしっかりと学んでおく事で、テクニックを別の仕事でアレンジすることができるし、応用が効きやすい。
いわゆるオタクは、”気づいたら”この概念を得て知識労働者になっているけど、そうでないなら”意識して”抽象 ⇄ 具体を得る必要があるでしょう。
そうして生まれた”知識労働者”が、この先の未来を担っていくー。
じゃあ本質って何よ、って話ですけど。
それはまた別記事にて。
今回は、ポスト資本主義とはなにか?という点を『知識』の移り変わりからみていきました。
それではまた!
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