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【感想】こうの史代『長い道』がじわじわと、染みる。

福岡在住のwebライターおっしー(buraoshima)です。

『この世界の片隅に』で有名になったこうの史代ですが、ふんわりしたタッチで書かれた絵は、見てるだけで癒されます。

今回紹介するのは、『長い道』という約10年前に発行された単行本。
少し前のマンガですが、世界観が独特すぎるので逆に新しいというか。古さを感じさせません。

老松 道(おいまつみち)と老松 荘介(そうすけ)夫婦の、貧乏だけどそれでもちょっぴり幸せな家庭。 そんなテイストのマンガです。

簡単に言ってしまえば、『クレヨンしんちゃん』と『オールウェイズ三丁目の夕日』を足して2で割った雰囲気でしょうか。

…わかりにくい?笑

そこまでシリアスじゃないんですけど、読んだ後に、
『あー。なんだか染みたなー。』ってホッとできるマンガ。

こうの史代の作風を知らない人は、『この世界の片隅に』の予告編で雰囲気を感じてくださいね。

 

浮気性だけど…

夫である老松 荘介は典型的な浮気性を持った、そしてまともに働けないクソ野郎。
ひょんなきっかけで道さんと結婚することになったけど、道さん公認(?)で浮気をしまくるんです。

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物心ついた時から、女ったらしな荘介。

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結婚してるのに。。

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でもやっぱり、道さんのところへ帰ってくる荘介。
…じわっと染みるわ。

貧乏だけど…

ろくに仕事もしない荘介の家で、電気もガスも止められてしまいました。

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金がない。
そして、なけなしのお金をなにに使ったかというと。

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アルコールランプの燃料と、銭湯の回数券!!
おう、効くぜ…。道さんかわいい。

それでも2人は繋がっている。

普段は冷たい荘介が、道さんを迎えに。

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重い荷物も全部持って。

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あらま、黄昏時に熱い熱い接吻。。どきどき。
荘介が、ちょっとかっこよく見える。

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そう。なんだかんだで、2人はちゃんと繋がっているんです。

…この話、実はしっかりとオチがあるんですけどね。笑

終わりに

駅のホームで。Barの片隅で。
あなたの心にじわっと染みるマンガ、こうの史代の『長い道』を紹介しました。

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