東京で先日15日、若者団体のAEQUITAS(エキタス)が最低時給を1,500円にあげるデモを起こしました。
うーん、時給1,500円ねぇ。。
時給が上がったところで、同じように物価も上昇し、
結果としてイタチごっこになるのではないかと。
このデモは、
「1,500円は『健康で文化的な最低限度の生活』に必要な最低限の金額です」
「1,000円じゃなくて1,500円と言うのは、ちょっと夢がある。
夢があるというのは生活のリアリティーがあるということ」
こんなことを訴えているんですが、
- 金持ちは高い税金を払え
- 国は税金を国民のために再配分しろ
- 生活を豊かにしたい→お金に余裕を、残業なしに
写真に映るスローガンやコメントには以上のような主張が含まれていました。
いやー、これってさ、
ベーシックインカム制度を実現させた方がよくない?
ベーシックインカム制度とは
ベーシックインカム制度って簡単に言うと、
国が国民にお金を出して、生活に必要な最低限の保証をしてくれる制度のこと。
北欧・フィンランドでは国民540万人に月800€(約110,000円)の支給を検討しており、実験的に2,000人の国民に月560€(約68,000円)を支給しているところです。
ベーシックインカムが必要な理由として、
- 高度なロボット社会
- 進行する超高齢社会
この2つの要素が差し迫っている現実があります。
人に代わって、肉体労働、知識労働を担うロボットたち。
加えて少子高齢化が進み、社会保障の年金制度が崩壊する。
仕事はより高度化・複雑化していく中で、
以前のようなチームプレーで行う仕事から、突出した1人のプレイヤーが100人分の仕事をするようになったと言われる時代。
自分の強み・得意とすることで仕事をしないと生き残れない社会になってきています。
人が人らしく、かつ経済崩壊が起こらない仕組みとしてベーシックインカム制度が提唱されているのです。
なぜベーシックインカムがいいのか
財源の確保が問題視されているベーシックインカムですが、
もし実現した場合、食いっぱぐれる心配がありません。
世の中の”ライスワーク”がなくなり、自己実現のために生きる時間が増えます。
人を雇う側も、従業員を食わせるために雇う必要がなくなるので人材の流動性が高まり、より良いサービスが世の中に流通するでしょう。
お金がないために婚期を遅らせる必要もなくなり、子どもを産みやすくなるし、
この世にない仕事がもっと増えるでしょうね。
働き方の多様化・生き方の多様化。
ベーシックインカムの要点はこれです。
なぜ時給1,500円がダメなのか
時給を1,500円にあげると、失業者が増えます。
もし仮に1,000円から1,500円に時給を引き上げたとしましょう。
これまで1,000円 × 100人で雇っていた企業は、計算上では1,500円 × 67人分しか雇うことができません。
企業が時給upを行なった際に、法人税を引き下げる等の政策があった場合、多少の解雇緩和があるかもしれませんが、企業側としては生産性のある人間以外はいらない訳で、弱い立場→バイトやパートは解雇されられるでしょう。
皮肉になってしまいますが、
時給1,500円に上げろ!→雇ってくれる雇用主がいなくなる→やっぱり時給下げようよ。。
なんてことになるのでは。
現実的に現在時給を1,500円に上げることより、
質のいい外国人労働者雇用 or AIロボット開発を行う方がより賢明な判断だといえます。
冒頭にも述べましたが、
時給を上げることによって物価もつられて上昇するでしょうしね。
時給1,500円にするデモよりも、
ベーシックインカム実現の道を選びましょうよ。
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