ハチワンダイバーに見る将棋真剣師。伝説の【小池重明】全貌を探る。

こんにちは、将棋大好き人間おしまです。
『賭け将棋』って知ってますか?

文字通り、将棋の勝敗にお金をかけて指すことです。
賭け事。なにそれ捕まるんじゃないの?

『ハチワンダイバー』という面白い将棋マンガがある。
賭け将棋で日銭を稼いでいる主人公が裏社会にどんどん飲まれていく。

憧れるじゃないですか、そうゆうの。男のロマンみたいな。

僕の想像上の『真剣師』は、
将棋が好きで好きでたまらなく、商店街の外れにあるような将棋道場で、
一万円を将棋盤の横にバンッと置き、血眼になって将棋を指す。

勝った後は、
『今日もいい勝負だったわ。』なんてぼやきながら、
畳張りの居酒屋でおでんをつまみ、熱燗を傾けながら過ごす。

そして木枯らしの吹く中、オンボロアパートに帰っていく。

 

まぁ、そんな僕の想像を絵に描いたような、
壮絶な人生を送った最強の真剣師が実在したんです。
プロ棋士も認める彼の強さ。

40半ばで死去していますが、将棋をやる人間としては知らねばならん。

 

『賭博』について少し調べたところ、

・賭けの対象が「一時の娯楽に供する物」であれば大丈夫

・「1回の食事代など, すぐに消費してしまう」程度のものは刑法上の賭博罪にあてはまるものの「社会通念上罪に問うほどのものではない」となっています

らしい。

つまり現代においては、『食事代を賭けようぜ!』程度の賭け将棋ならば大丈夫だということ。
ここをきっちりした上で、記事を書いていきますね。笑

参考
賭け将棋は賭博罪にあたりますか? – その他(法律) 回答数9 | 【OKWAVE】
賭けマージャンはいくらから捕まるのか? 〜咲〜saki〜の「謎」解明にも示唆的な弁護士の研究 – アニメキャラが行列を作る法律相談所withアホヲタ元法学部生の日常

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小池重明という男の全貌

そのひと昔前に、伝説の将棋真剣師『小池重明』という人がいました。
アマ最強と呼ばれ、「新宿の殺し屋」「プロ殺し」など数多くの異名と独特の棋風で知られています。

小池の指し方

小池は強豪としては極めて特異な盤術で知られ、巧妙な防御策と速攻を駆使する戦法で相手を翻弄した。
将棋の対局には持ち時間が定められており、互いの持ち時間が無くなった後の秒読みに持ち込む事で小池の体勢は完了する。
早指し戦における小池は並外れた集中力を発揮し、相手に考える時間を与えない程に指し手のペースを上げた。
その後、ルールで定められた時間というプレッシャーで相手のミスを誘い、それを見逃さず攻勢に転じ一気に勝負を決める。
その指し手の鮮やかさが小池の「殺し屋」という異名の由来といわれている。

決められた時間の中で戦うのが将棋のルールです。

僕は秒読みになるとミスを連発してしまうんですが、小池さんは“あえて”秒読みに持ち込み、集中力を活かして勝負を決めてたんですね。
それまではひたすら、粘る。ということでしょうか。
序盤から中盤の小池将棋は平凡であり、終盤がとにかく強かった、そう言われています。

そんな小池ですが、なんと

将棋の研究などは一切行わず、そもそも自宅に将棋盤を置いていなかった。

どうゆうこと?笑

高校生の時から相当強かったらしいが、
研究はせず、実戦で実力をメキメキとつけていくタイプだったそう。
学校へは週一いくか行かないか、後は将棋道場で指し続ける。

戦いながら伸びていく、それが小池流なのでしょう。

生い立ち

愛知県名古屋市で生まれる。父親は健常者でありながら傷痍軍人を装い物乞いをしては博打に明け暮れる不定職者で、母親は自宅などで客の相手をする娼婦だったという。
そして小池はある時、父親から「男なら博打の一つも憶えておけ」と言われ教わったことをきっかけに将棋に熱中する少年期を過ごした。
やがて小池はめきめきと将棋の腕を上げ、その強さは10代半ばにして地元では敵なしという程であったと伝わる。

『博打の一つでも覚えておけ』

その一つの選択肢が将棋だったんですね。
花札でも、麻雀でもなく。この一言が彼の人生を決めた。

真剣師になるまで

間もなくして小池は「将棋で生計を立てたい」という一心から高校を中退し上京。
上野にある将棋センターの住み込み従業員として働きながら、プロ棋士になるために将棋の腕を磨く日々を送った。
知人の奨めにより22歳の頃にプロを目指して松田茂役に弟子入りしている。
しかし夜遊びを覚えキャバレーのホステスに入れ上げるなどしだいに素行が悪化。やがて勤務先の将棋道場の金を着服し、道場を解雇されると同時に松田にも破門され、プロ入りの話は消滅した。
プロ入りを断念した小池は名古屋に戻り、葬祭業を営む会社にアルバイトとして勤務した。
この頃、小池は地元で知り合った女性と結婚している。
これを機に再び生活の場を東京へと移した小池は、運送会社にトラック運転手として勤務し勤勉に働いた。
だが数年後、夫人との間にもうけた子供が出産から数日で死去するという不幸に見舞われる。
実子の死という精神的ショックから抜け出せなくなった小池は数年間勤務していた会社を辞め、賭け将棋が行われている将棋道場へ連日出入りするようになっていく。

壮絶な人生の幕開け。『通天閣の死闘』



www.youtube.com

新宿の将棋道場に籍を置いた小池は賭け将棋で連戦連勝、間もなくして「新宿の殺し屋」の異名を持つ凄腕の真剣師として恐れられるようになる。
そして同時期に日本最強の真剣師と評されていた大阪の加賀敬治と日本一の真剣師を決するべく、1979年に当時大阪府新世界にあった通天閣将棋道場で対局。
ここでも小池は加賀に一歩も譲らぬ戦いを演じ、2日がかりの勝負で計7勝7敗と互角に渡り合い、加賀に「もう一度やったら勝てる自信がない」と言わしめた。

そしてアマチュアの世界へ

こうして強豪真剣師の座を不動のものとした小池であったが、夫人とは別居の末に離婚、憂さ晴らしに連日泥酔するまで酒を飲み歩くなど次第に荒んだ生活を送るようになる。
その有様を見かねた知人からある日「賭け将棋ではないが優勝すれば賞金が出る」と勧められた小池は、アマチュア将棋の大会に出場。見事優勝した。

駒を握らせたら天下一品。
女といたらヤリまくりな小池重明。
そんな彼がついにアマチュア将棋界に足を踏み入れた。

プロ棋士目前!!しかし・・・

真剣師から一転、アマチュア将棋の世界に身を投じた小池は1980年から2年連続でアマ名人のタイトルを獲得し、名実ともにアマチュア将棋指しのトップに立つ。
プロ棋士を相手にも次々と勝ち星を重ね、さらに雑誌の企画での大山康晴名人との対局にも勝利した(角落ち戦での対局)。
この事がきっかけとなり、花村元司(1944年に編入)以来となるアマチュアからプロへの編入の話が持ち上がるなど将棋界に旋風を巻き起こした。
しかし脚光を浴びたがために過去の寸借詐欺騒動や浪費癖、女性関係のトラブルなど素行の悪さが表面化してしまい、プロ編入の話は日本将棋連盟により却下されてしまった(この協議の直前にも飲酒によるトラブルでバーの従業員を殴りアマ名人戦直前に警察に連行される不祥事を起こしていた)。
プロ入りを熱望していた小池は大きなショックを受け、およそ2年の間将棋界から身を退き、肉体労働などで生計を立てていたという。

素行の悪いプロ棋士がいても面白いと思うんですけどねー。
プロ棋士が却下されたために、2年も将棋界から身を引く。
2年間は土方の仕事をしていたようです。
やることがなんでも豪傑な男。

そして将棋界に再び現る、が。

晩年、作家であり、「将棋ジャーナル」を発行していた団鬼六を頼りアマチュア将棋の世界に復帰。団は、彼の天才的ともいえる将棋の腕を見込んで活動を後押しした。
小池はアマチュア名人の田尻隆司を相手に圧勝、それまで数年間、将棋を指していなかったとは思えない強さに団は驚嘆した。
その後しばらく小池は団の専属運転手として働いていたが、小池の知人で団とも面識のある友人が、焼肉店の店長にならないかと小池に持ちかけた。小池は申し出を快諾、評判も上々であったが、わずか半年後に不倫相手の女性を連れ失踪。
またしても音信不通、行方不明になってしまう。

女と金、そして将棋のヘビーローテション。
これで金運があったら、またすごい人生を送っていたんでしょうけど。

享年44。

しかし40代に入り、突然吐血するなど体調悪化を訴え、検査の結果、重度の肝硬変と診断される。
瀕死の瀬戸際で、尚も将棋への想いを口にする小池に団は、アマチュア将棋界のホープと評された天野高志との対局を組んだ。小池は二連勝を収め見事完勝。この時小池は団にか細い声で礼を言い、病からくる苦痛に耐えながらも笑顔を見せた。
そして天野との対局の数日後、病院に戻った小池は再び吐血し容態が急変。最期は病室のベッドで体に繋がれたチューブを自ら引きちぎって死亡した。享年44。

これが伝説の将棋真剣師『小池重明』の幕引き。

対戦したプロ棋士は、

「一言で言うと、小池将棋とは逆転美の将棋である。つまり、終盤が恐ろしく強い」

「大抵のアマ強豪なら我々としても勝てる気がする。しかし、小池さんだけは別格だ。
あの人だけには勝てる気がしない」

「元・真剣師からプロになった花村九段の再来ではないか」

こう語っています。

闇のカリスマ【真剣師】小池重明 – NAVER まとめ
小池重明 – Wikipedia

まとめ

とにかく、とにかく強かった小池重明。

その棋風はyoutubeで見ることができます。

 

 

真剣師ってなんだろう、という疑問から小池重明の生き方を紹介してみました!

それではまた!

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